iPad誕生10周年
iPadが誕生してから2020年で10年経ちます。そのせいもあって,提灯記事がネットに溢れていますが,その中で,提灯記事じゃないのがあったので紹介します。Gigazineに出ていた記事です。
記事のタイトルは「iPadの登場から10年たっても改善されない「iPadの失敗」とは?」です。iPadが失敗していると指摘している記事で,読んで見ると私も同感だと思いました。
iPadは生産性デバイスとして発表された
今は亡きスティーブ・ジョブスさんが2010年にiPadを紹介した時は,「全く新しいユーザインタフェースを持つ生産性デバイス」というキャッチコピーがありました。生産性デバイスというくらいですから,仕事に活かすためのデバイスとして開発/発売されたのでしょう。しかし,iPadを使っているから生産性がすごく向上したという話は,なかなか聞こえてきません。私もiPadが発売されてすぐに購入しましたが,メディアを消費するデバイスとしては利用していますが,何かを作り出すためには全く使っていません。
記事では,Macと比較しています。
Macは発売されてから10年たった頃はすでに仕事で使われており,生産性の向上も見られていたと思われます。なぜ,iPadは生産性向上につながらないのでしょうか。
iPadの生産性を向上させない原因3つ
iPadが生産性向上につながらない理由を記事は3つ挙げています。
(1)ファイルではなくアプリベースのユーザインタフェースであること
(2)マルチタスクとアプリの相性の悪さ
(3)AppStoreの存在
(1)に挙げているファイルの扱いずらさはiPad OSの致命的欠陥だと私も思います。Androidも同様なのですが,スマホはファイルを扱う必要が少ないのかもしれません。しかし,仕事で使うとなると,複数のファイルを開きながら自分の作業を進めていくことが当然あります。その時に,iPadは使い勝手が悪すぎるのです。その点,Macを含む PCはファイルベースで構成されているため,複数種類のファイルを並行して扱うことができて便利です。ファイルベースのOSを作った人偉い!
私が思うiPadの生産性を向上させない原因
上の3点に加えて,私が思うのは文字入力の使いにくさです。外付けキーボードを追加すれば,それなりに改善するんですけど,外付けキーボード持ち歩くなら,MacBookを持ち歩く方がずっと楽だし,Surfaceって選択肢も出てくるし。入力のインタフェースはまだまだ改善の余地はあると思います。
そんな感じで,iPadを批判しているような記事を書いてしまいました。とはいえ,私は最近iPadを買っていないことに気付いてしまいました。最新版では改善されているかもしれないから買ってみようかなぁ。って思ってしまうところが,提灯記事に踊らされているユーザってところでしょうか。