タイトル | 人工知能は人間を超えるか |
著者 | 松尾豊 |
出版社 | 角川EPUB選書 |
読了日 | 2016年7月17日 |
ディープラーニングのニュースによって,人工知能が再びブームになってきた。この本は,人工知能の概要や経緯を説明して,今後どのような展開になっていくのかを考察している。著者は人工知能が人間を滅ぼすような事態には(当面は)ならないと言っている,「シンギュラリティは近い」の著者であるレイ・カーツワイルは人間が人工知能や機械と融合して,新たなステージに立つと言っている。これはこれで面白い未来だと思うが,一般的な日本人が心配する,人と機械の競争について考えると,著者のように言わざるをえないのかもしれない。
医師や弁護士のように知識ベースの仕事をしている人は,今後人工知能の脅威にさらされるであろう。私のようなエンジニア系も怪しいと思う。それでは,どのような仕事を選択すればいいのか?未来はわからないけど,知識を利用して新しいものを生み出す仕事がいいのではないかと思う。それでも,長い職業人生の中では,人工知能に脅かされることになるのかもしれない。